分離固体化っていったい何のこと?

 

いないいないばあ 親が知っておくと面白い マーラーに学ぶ分離固体化論って学んだことをお話ししたいと思います。

 

 

子供が小さい頃に「いないいないばあ」と教えてもいないのに言っていたなという経験はないですか?

 

いないいないばあ!ママが知っておくと面白い?マーラーに学ぶ分離固体化論

 

マーラーはハンガリー生まれの小児科医・精神分析医です。

 

分離固体化

 

産まれてから始めの頃は母親に抱かれ守られていますが、人見知りをするようになり、数日会っていないとこっちを見てくれない事もあります。

 

抱っこしてくれる人の顔や身体を触って調べ対人関係も見定めていると言うのです。

 

自分と、自分ではない者を認識している行為が、やたらと顔をベタベタ触ったりする行動が、この自分と他者の区別に相当するのです。

 

人見知り反応のことを(分化)

 

少し行動範囲が変わってくると、自分から興味を示したところへ行くようになります。

いない、いない、ばあ

母親は頻回に行き来する子供を相手に自分の行動も変化していくので大変ですが、子供は着々と親から離れる準備をしています。(練習)

 

これらの反応は、子供の心の中に安全とされる母親のイメージが定着していて、身体的に離れていてもそのイメージが消えることがないという事を意味する

と著してあるのは、とても興味深い行動だと思いませんか?

 

子育て真っ最中であれば、この赤ちゃんの行動の意味を知っておくと、子育てが一層また楽しくなりますよね。

 

子供と一緒に過ごす時間は長いようで、とても短いのです。

 

そして、少しずつ母親から離れて行く距離も長くなり、少しするとまた母親の所にもどってくる場面も多くみられ始めます。(最接近)

 

 

子供は母親から離れつつある自分を認識して分離不安に陥って母親のもとに戻るが、再び母親と一体化することへの不安も生じて葛藤が引き起こされる。

 

 

また、母親と離れて遊ぶ心地よさと母親に抱かれる心地よさの間でも葛藤を起していると言うので驚きです。

 

こういった場面もよく一般的に見られますが、やはり赤ちゃんの行動には深い意味があるようです。

 

自立へ向けて小さく行動しているので、なんだかほっこりしますよね。

 

しだいに遊ぶ相手を見つけ出し交流を深めていこうと努力します。

 

マーラーの分離・固体化発達 参考文献

 

母親が子供の最接近をある程度受け入れることで母子関係は危機を脱する。子供は母親を外界における分離した人間として明確に認識し、精神内界においてある程度の安定したイメージが定着し分離・固体化の発達が達成される。

 

赤ちゃんの遊びや、行動を観察すると意味や理由が合致するので試してみてください。たくさんの発見があります。

 

子育ては大変ですが、赤ちゃんの行動には成長する過程において、もっとも重要な意味を持つのです。

 

子育て中は心の余裕がありません。

 

第2子・第3子と出産されるなら、なおさらママの負担になるでしょう。

 

そこで、母親の存在の重要性や、赤ちゃんの行動の注意深くみてみると、体験してきた場面と重なるのでとても興味深いと同時に現在のママの何気ない行動も重要な意味を持っていることに気づかされます。

 

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