精神科看護師が学んだ心の変化

 

現在は働き方改革に伴いお金や仕事に対しての意識は随分変化したような印象です。

 

実際に正社員で働くことも以前と比較すると、メリットは何があるのかを考えて就職もしくは、インターネットなどを利用し報酬を得るなどの選択ができます。

 

決まった時間に出社して働く事じたいが一昔前の思考になっている印象です。

 

好きなように生きることを自分が選択するという事は、なかなか出来るものではありませんでしたが、現在は実際にその報酬で生計を立てている人もいるので納得です。

 

では、働きかたも自由になりつつある理想的な環境にあるにも関わらず、どうして精神や心理については時代が変わっても、裕福になっても人は興味を示すのでしょうか?

 

家庭で使える心の見方、ママに見て欲しい子供の行動と心の変化!

 

それは、身体が大きくなるのは自然、逆に老化も自然。

 

こういった具合に、精神の成長も視覚化は出来ませんが、やはり日々発達しているからです。

 

引用・参考文献 :精神科看護テキスト マーラーの理論より

ハンガリー生まれの小児科医、精神分析医です。

 

~マーラーは小児精神疾患患者の治療経験および、22人の母親と、

38人の乳幼児の関わりを週1、2回10年にわたって観察し、

観察結果を分析して再構築し、「分離固体化理論」をまとめました。~

 

このように時代は変化しても、人の心の発達は現在もあるため、精神や心理に人は興味を持つと考えると腑に落ちます。

 

40代頃は子供との時間も大切にしながら、ゆっくり過ごすこともできるようになります。

 

もし、子供が自分から何かに挑戦したいと言うときは、やらせてあげることが効果的です。

 

付き合う親は大変ですが、子供は安心して失敗すると言う貴重な体験をすると、大人になって効果を発揮すると言われています。

 

自立し失敗を怖がることはなく行動するようになります。

 

現在は少子化の影響や、スマホ、ゲームの普及により、自分で探す、自分で調べる、自分の思いを表現する事が少なくなっている印象です。

 

上を見るときりがなく、自分の出来る範囲で十分に満足できるような思考を持っておいて損はしないでしょう。

 

自己表現が大切

 

家庭はごく小さな集団ですが、この家庭環境でその人の人格を左右すると知ると凄いことです。

家庭の中で子供の頃から、何気ないことですが承認され必要とされると、成長した時に、自己価値と肯定的自己像をつくりあげる事に大きく影響します。

 

家庭の中で大切なことは、「自分の思うことを言葉に変えて表現する」

 

この感情の動く変化を言葉を使って、相手に伝える練習をするとプラス思考にもなります。

 

 

自身が試してみることも良いですし、子供や他者が自分の思いを表現しあう場面を作るとより効果的です。

 

心の変化は自然におこっており、年齢に応じた心の変化があるのです。

 

もしかしたら、自分だけが思っている?と思う場合は、心の中を覗いてみると楽しく理解ができ、心の変化も自然な現象であることが分かると思います。

 

マーラーの理論

 

分離固体化理論

1⃣正常な自閉段階:0~4か月頃まで

この時期の最初の数週間は、周囲の刺激に対しての反応が乏しく、自閉と同じようにみえる。

 

 

自己⁼他者、生物⁼無生物の区別がなく、生命維持のための活動が主であり、その維持についてはすべて他者に依存している状態。

 

子供が泣くという不快の反応に対するサインを母親は敏感に受け止め、適切な世話をする。

 

この時期の母子関係は一心同体の感覚。

 

ママにべったり・・・。という時期があります。

 

マーラーはこの状態を「共生」とよんでいます。

 

母子は肉体的には分離していても、心理的には未分化であることから、「人は心理的には卵生であると」と表現しました。

 

2⃣分離固体化

 

子供が母親を他者と認識し、自己の感覚が芽生えると、子供は対人関係を拡大していくようになります。

 

分離~心理的、身体的に母親から徐々に離れていくことを意味する。

 

固体~母親から離れても混乱せずに安定して一人で機能することを意味する。

 

「マーラーの示した分離固体化の過程は4段階(36か月頃まで)」

 

このように、幼いころから心は変化し成長していくのです。

 

日常生活でも、言われてみれば・・・。と思うふしはあります。

 

例えば、母親のところに行ったり、来たりする子供がいますよね。

 

この様子は、14~24か月頃にみられる光景です。

 

母親側からは、じっとしてよ。

 

向こうに遊びに行ったと思ったら、横に居る。

 

母親も楽しい反面、育児の大変さに毎日奮闘しなくてはならない時期です。

 

この時期の子供は、自分で何でもしたがる傾向にあります。

 

しかし、一方で母親と居る心地よさの間にも葛藤がおこり、急にくっついたり、癇癪をおこすといった行動に現れるといった現象です。

 

 

まとめ

この子供の動きと母親の関係が毎日繰り返され、子供の人格形成の基盤の一つになるので、母親の存在って大きいですよね。

 

日常生活でよくみる場面ですが、色々な方向から観察すると沢山のことが見えてきます。

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